小さな人助けに大きな感謝 ― 2016/01/11
もちろん、人を見た目と印象だけでは決められませんが、
我が道をゆくって雰囲気のある一面頑固そうな人でもありました。
そんな人とちょっとしたことで巡り会った午後の一コマでした。
森の中はまだ残雪が凍っていて 滑る箇所がたくさんあります。
ケネディパークの中ではマイクロスパイク装着している人も多いのですが、
慣れているのか無謀なのかシューズのまま歩いている人もけっこういます。
この光景は2日に登ったMonument Mountainでもそうでしたが、
このようなカントリーな地域では身近にある小さな森の一つで、
ちょっと寄ってみよ〜と、気軽に公園を散歩する感覚なのかもしれません。
そして、金曜日のケネディパークでの午後のことでした。
私は本道を外したところを好んで歩いたりしているのですが、
いつもの脇道に入った先の登り坂で静止した人が視界に入ってきました。
へっぴり腰で坂の途中でどうも往生している様子であって、近づくとなんと
70代前半くらいの女性でした。すぐに 大丈夫ですか? と声をかけてみると、
滑って動けないと言う彼女に私の履いているマイクロスパイクを装着するように
言いながら脱いでいると、心配そうな顔つきであなたはどうするのと聞くので、
私は大丈夫なので、上に登るまでこれを着けるようにと装着を手伝いました。
その先はそんなに距離はないのですがかなりの急斜面になっています。
犬連れのその人は一度だけ前にもここで見かけたことがあり、いつもこの脇道を
犬との散歩コースにしているようです。昨年降った雪で暫くこなかったけど、
もう大丈夫だろうと思って来たらまだこんな状態だったと言っていました。
慣れているとは言え、このお歳でわざわざ脇道を散歩するこの人はかなり気丈な
人だと思います。あくまでも私の想像の範疇ですが、どちらかと言えば人の手助け
なんていらない我が道をいくって雰囲気の頑固そうな人でもありましたが、
滑って滑って、にっちもさっちもいかない状態だったようで、
最終的に私の行為を素直に受け入れてくれた感じでした。
本当に困っていたそんな彼女にとって私はまさに救世主だったんだと思います。
”名前は?、どこに住んでいるの? ” ”○○○、本当に本当にありがとう!”
ここまで来ればもう大丈夫だからと、繰返し丁寧にお礼を言われました。
マイクロスパイクを装着すれば安心して歩けますよと言うと、
今日、さっそく買いに行こうと思うけど、Arcadian Shopにあるの?
私は日本でこれを買ったけど、たぶんそこにあると思います。
あなたは日本人なの? 日本の人は親切ね。
いえいえ、こんなこと当たり前のことで、たまたま私が通りかかっただけですよ。
毎日来ている私は道の状態がよく分かっていて、
出口まではこの道を行った方が容易いのでと そこまで案内して別れました。
まるで日本人がするように何度も最後の最後までお礼を言っていました。
こんなこと当たり前なことで誰でもそうすることなんですが、
どんな些細な事でもこんなにも感謝されるなんて、人助け手助けって嬉しいこと
ですね。 きっと私も足腰に問題なかったら幾つになっても同じことしていると
思うと、これってもしかしたら私の将来の姿ってこともあり得たりします。
きっとなんだかの時には誰かが偶然にやってきて手を差し伸べて
くれるのかもしれません。 振り返れば、本当に困っているときには、
いつも何かに誰かに助けられているような私の人生でもあります。
なので、小さな親切と感謝の気持ちを忘れずに心がけていきましょね!
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