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五分刈りのバスボーイたち_いつも心にボストンテリア582018/01/25

五分刈りのバスボーイたち_いつも心にボストンテリア58

私の働くレストランのバスボーイたちは、私が見て知っているだけで6人居ます。

その内、名前を知っているのはディランとジョーのたった二人だけです。


大学生のディランは仕事も手慣れていて私の名前を呼びながら声をかけてくれる

社交的な明るい性格です。 週に2回くらい一緒になっていたのですが、最近

顔を見ないので話し易いあのイヴァに聞くと骨折して長期療養中らしいです。


マルコメ味噌のコマーシャルに出てくるクリクリ坊主のマルコメ君みたいな

イメージの細身で小柄の20代前半の無口なジョーとは何も話さないけど、

妙に親近感を感じさせてくれます。 密かに名前を知ってから、”Hi,Joe”と言うと、

一瞬キョトンとしていました。恐らく、興味もないので私の名前を聞きも

しないんだと思いますが、彼の口からまだ私の名前を聞いたことありません。

いつ言ってくるやら、ずーっと言わないかもしれませんね。


無口でほとんど喋っているのを聞いたことがありませんが、仕事は丁寧で

お皿を全部揃えて置いていってくれます。 他の背が高いやはり無口な男性が

2人いて、彼らも仕事が丁寧で一人は汚れたシンクまで拭いたりして行きます。


そうかと思えば、他の2人の男性はトレーごと置いてさっと去ってしまいます。

その一人でちょっとクレイジーぽい男性、キッチン内に入って来る時に何か

フレーズを歌っているようでありますが、私にはそれが奇声のように聞こえます。

彼はトレーごとポンと置いて、ウエイトレスの補助的業務をメインで兼ねている

のでしょうか、棚に置かれた出来立ての料理を肩に担いで再び奇声をあげながら

去って行きます。まるでピンとこないタイプでありますが、きっとレストラン内

とキッチン内でのスイッチを切り替えて戯けているだけで仕事面では問題がない

のかもしれません。


そして、あのパワフルな若い女性なんですが、時間帯を変えたのでしょうか、

この頃姿を見ません。


バスボーイ揃ってアーミーカットで、服装もオール黒でシャツをズボンにきちっ

と入れてベルトをしています。私たち皿洗い人とは違って清楚なイメージです。

その点、厨房内は自由度があって上だけは黒と決められているのですが、

ズボンはジーンズでもよいのですが、私はオール黒で忍者風にキメてます。


ハードの洗い場だけは最後の拭き上げまでウォッシュディッシャーがやることに

なっていますが、 バスボーイは客がほぼ引けた後にお皿を片付けてから、私の

持ち場で私と交代して、残った食器等と汚れた浸け置き用のコンテナを洗い、

シンクの拭き上げまでします。 私ともう一人でキッチン内の掃き掃除とモップ

がけに入ります。 バスボーイはシンクの拭き上げを終えたら帰宅します。

大きなゴミ出しと最後まで仕事をするのは私たち皿洗いスタッフであります。


私はバードウォッチャーではありませんが、マンウォッチャーかもです。

外へ出向くとあらゆる場所で無意識のうちにいつも人を観察していると思います。


子供の頃よく「そこに居る人」との不思議な異空間を経験していました。

例えば、身近な存在に限るのですが「そこに居る人」を目と心で同時に凝視して

いると、そこは切り抜かれ切り離されたような別空間になっていて「そこに

居る人」が私とは異次元にいる別人のようになってその表情や身体行動をさらに

主観を捨て意識を集中して目と心で追っていくと、例えば、そこに居るいつもの

「母」を超えてそこに存在するものに...一体人間って何だろう、私って何だろう、

そんな「そこに居る人」と私との関係性って何だろう、自問自答しても現実感が

伴わないその白昼夢のような神秘性のある不思議な空間の解明出来ない描写に

引き込まれる感覚になっていました。

今でもそう言った意識で相棒を見ると同じような感覚に陥ります。

上手く表現できないのが残念ですが、それ故に、無意識にもその謎を探るように

人を観察することへの好奇心が尽きないのかもしれません。


なので、私が働くレストランにも千差万別の人たちが居て、超〜単純作業やって

いるだけにあの経験とは違う意味で純粋に観察していると面白かったりします。



そして、25日はジャズの58ヶ月目の命日です。

今年の3月で早くも5年が過ぎ去っていきます。



何と時の流れが速いことでしょうか...恐ろしや〜ですね。