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ここだけのひそひそばなし2018/01/14

ここだけのひそひそばなし

要領がいいとか悪いとか、手先が器用だとか不器用だとか、その人の物事の

対応や仕事っぷりを見ては使える人か使えない人で、社会の中では評価されて

しまいがちですが、利害関係さえ抜けば人それぞれの特有の方法と傾向の

そのさまを観察していると面白かったりします。 単純に言って私個人的には、

いわゆる抜け目なく要領の良い器用な人よりも、ちょっとばかし不器用で

人間味を醸し出したような人たちに好感が持てたりします。


もっと掘り下げて言えば、不器用だから仕事が出来ないとは決して言えないん

ですね。自分で不器用ってしっかりと自覚があるので人一倍努力して取り組みも

慎重になります。なので、いろんな意味で人間性も含めて信用度も高いんでは

ないかと思います。(もちろん一概に言い切れませんが)


しかししかしです!

私だって性格も含めて不器用であったりするのであまり人のこと言えませんが...


単純にどうして〜と思うくらい、その不器用さに唖然とすることが多々あります。


これは、相棒のことなんですが…日曜大工に興味ゼロ、家の中で問題が生じた

時に応急処置の技能がない、そう言う分野ではハッキリ言って頼れな〜い

おっとっとの夫なのであります。本人を前にして言うと気分よくないだろうから、

決して言えません。なので、ここだけのひそひそ話ってことで呟きます。


例えば、こんな事で...

雪になると愛犬オータムにブーツを履かせるのですが、何故かこれが大の苦手

だと言う相棒に、 こうすればスムーズに出来るよで、お手本を見せました。


ラバーを筒状に被せて、フーっと吹いて空気を入れて広げてそれを足に

装着させるだけの事なんですが、何故かこれがスムーズにいかないようです。


何故出来ないのか私には不思議不思議でなりませ〜ん。


例えばこんな事でも、...

猛吹雪で停電した時にクッキングヒーターのデジタル時計が停止した時のこと。

設定し直すのにそれすら出来ない相棒〜! なので、その後すぐに私が設定して、

何で出来たのって聞くので、あなたはこの時計を合わせた後にスタートボタン

押した?ってなレベルでした! これくらいのことは勘でできちゃうもんだし、

これ英語表示なんだけどさ〜で、ちょっと嫌味言ってみました。


パソコンのトラブルでもお手上げになる相棒で、あれこれ試そうともしません。

私のパソコンで何かの手続きを手伝ってもらう時に、英語のサイトを開く前に

画面を見ては必ず日本語だから日本語だから分からないと鼻っから拒絶反応を

示します。 どうやらこれは日本語、英語以前の問題であるようで、

要はめんど臭い事が苦手なトラブルアレルギーの性格なんだと思います。


オータムとの散歩でオータムが歩きたがらないからと短時間で戻ることがたまに

あります。確かにオータムが愚図るときあって、私は決して屈しません。

実は相棒も歩きたくないのであっさりとオータムに従ってしまうんだと思います。


今回、相棒の短所ばかりを言ってしまいましたが、

夫として許しがたいような問題は一つもなく、頭痛持ちだけど、平和的な人で

暴力もない浮気もない、正直者で100%誠実な人であるのは間違いありません。

人としての基本が大切なので少々の他の難点は大目に流していくしかないですね。

確かに、

夫が日曜大工が得意な人な方がいいに決まってますが、これも無い物ねだり

しても始まらないので諦めてま〜す。



やっぱり時間が止まった感覚2018/01/17

やっぱり時間が止まった感覚

行動パターンがすっかり狭ばまってしまっている私たちで、当然夫婦として

苦楽を共にする生活の中に、「苦」がやってきた時に、じーっと経過していく

まで耐え忍んで過ごしていくのですが、これがもしもですね、先の読めない

長期戦になったりもっと悪化してしまったらと想像するだけで、ぐーっと暗く

なってしまいます。 前にも触れましたが、もしももしも相棒に何かあったら、

途端に八方塞がり状態に陥りお手上げになってしまうんではないでしょうか。


前回、相棒が頭痛で寝込んでから久しぶりでしょうか、

金、土、日といつものパターンが続き、今回は仕事がなかったとは言え、

私達にとっての三連休は「仮死状態のような日々」となってしまいました。


今回のパターンは二日目は起きてカウチで読書が出来るくらいの状況でしたが、

その夜には悪化した激痛に襲われて起きることが出来ませんでした。

朝方には嘔吐で最も酷い症状になり、 そのままずーっとベットから出ることが

できませんでした。

そして、いつものパターンで痛みも軽減して起きることが出来るようになっても、

薬の副作用でしょうか、疲労感で何もすることが出来ず読書したりゲームしたり

じーっと家で過ごしていました。


年々それぞれの人生の行き止まりに近づいている訳ですが、そんな不安をよそに

まるで不安な自分を誤魔化すように今を精一杯生きて気を紛らすしか方法は

見当たりません。と...、言うしかない私であります。


月曜日には、頭痛も抜けてとりあえずは平常通の時間を過ごすことが出来き

相棒はパート探しを引き続きしています。 前に郵便局のパートの面接を受けて、

内勤でなくAmazonの日曜日限定の配達の仕事でした。決まればなんでもやる

意気込みでしたが、あの雪の後のスリップアクシデント以来、雪の後の運転を

懸念してキャンセルしました。 配達の仕事は大変だろうからと心配していた

私はこれでホッとしたのが正直な気持ちでした。


ちょっと感度が悪くなった時計のように退屈な私たちの日常生活がマンネリ化して

いる感じがするので、家から歩いて12分くらいの所にあるボストン行きのtrain

に乗って街中に出て気分転換しようと提案しました。


私たちの中の錆びついてきたゼンマイを巻き直すつもりでいます。



職場の人たちの雑多ばなし_その22018/01/20

職場の人たちの雑多ばなし_その2

私が働くレストランのキング牧師デー祝日の夜は、私が働いて以来のヒマヒマ

ガラガラ日で、なんと8時15分には早々と仕事が終わってしまいました。

なので、いつもと違った雰囲気でちょっとした雑談を数人と交しました。


バーにはあの無愛想なジーニーとは対照的ないつも笑顔で接してくれる女性が

居て、この日は彼女がバーを担当していました。いつものように洗い終えた

グラスラックをバーに運んでいくと、バーの中にはお客ゼロな状態で、

どこに住んいるのに始まり、あなたはアーティストなんでしょと話してきました。

”Hmm, I call myself...” 自称アーティストってとこかな..そして、図書館で来年

展示する話をすると楽しみね、是非行くわ!と満面の笑みで返してくれました。


図書館での展示の話が決まった時に、嬉しさのあまりキッチンマネージャー

だけに言ったことを思い出しました。

そして、ここで何年勤めて居るのか彼女に聞いてみました。

彼女はあえて名前は言わず、私はまだまだ4年半だけど、ここには30年、40年、

あなたがベビーの頃から勤めている人たちが数人いると言いました。

”ひぇ〜、いくら愛想のある人でもベビーは超〜言い過ぎでしょう!!”


あの人たちだなとすぐに分かるズバリベテラン風のウェイトレスさんたち、

重たい大きなトレイを難なく運んでいる姿には脱帽します。



サラダ部門を担当しているアメリカ人には細かいところに気がつく20代の女性

と週1、2回顔を合わせます。オーダーストップ後に掃除していると、そこまで

よく掃除する人は今まで見たことないと言います。 えっ〜当たり前のことして

いるつもりだけど、う〜ん...多分、日本人の私たちは小学校の時から放課後に

教室の掃除を全員でやっていたので掃除の仕方も学んできたんだと思うよと

言うと、その話に驚いた様子で目を丸くして”Crazy〜! ”

これ故に日本人はキレイ好きなのかも!これはいい教育じゃないと言うと、

キレイ好きな彼女も同感していました。



この日、皿洗いの新人が一人入ってきました。(誰か辞めたのかしらん…)


アメリカではちっとも珍しいことではありませんが、片方の腕全体にタトゥーが

入ってました。それを見て気がついたのですがそう言えば、このレストランで

働く見た限りの調理人を含めて男性たちでタトゥーを入れた人は誰もいない

ようですが、アメリカでは逆にこっちのほうが珍しいのかも。 それにしても

どれも落書きのような刺青の多いこと、どっちにしてもタトゥーは嫌いです。


テイクアウトを担当して8年勤めている気さくなイヴァという女性、

50後半から60代前半くらいの人でしょうか、 正直アメリカ人の年齢は明らかに

まだ若い世代の20代までの人以外は分かりません。30代半ば頃になると、微妙

に40代に見えたりする人が居たりしますので、その感覚で50代過ぎると60代?

ってな具合で、案外実年齢は見た目より若かったりで判断しずらいです。


彼女は金髪のショートヘアーでおそらく染めているとは思います。

しかし、こんな日本人どこかに居るよなって感じの日本人っぽいような雰囲気

がして何というか、下町のかあちゃんのような、全く気取りがない、親近感が

あります。言語は確かに英語を喋っているのですが、不思議な感覚になります。

まるで日本語で話しているように聞こえるんですね。なので不思議なんですが、

私も日本語を喋るように英語で話しやすい人の一人になっています。


そんな彼女は日本酒が大好きだそうです。 アメリカでは普通に月桂冠がどこで

も手に入るようで、人気があるようです。

私もこれを料理用に使って居ますが、相棒も日本酒が好きで時々嗜んでいます。

そう言えば、我が家には一升瓶の月桂冠が、父親の為にいつもあったな〜。


職場での初日に二人のスタッフが声をかけてくれた時に、いきなり一人が彼女の

ことを、”She's Crazy~!”と言うので、”I'm Crazy, too. So no problem!”と、

返しました。もちろん冗談なのでしょうが、冗談としてもどこがクレイジーな

のか今だに分かりません。何となく彼女が醸し出すどこかひょうきんな独特の

雰囲気が面白いのは確かでありますが、根っこは結構真面目な人だと思えます。


職場の人たちのことを色々と言ってますが、

私も陰でヘンなにっぽん人〜とか何を言われているか分かりません〜な。



皿洗いでもクビになる_私の働くレストラン2018/01/23

皿洗いでもクビになる_私の働くレストラン

私が働くイタリアンレストランなのですが、1950年にイタリアから移民した

現在のオーナーの祖父母が開業してから、今年で設立68年になるようです。


あのいつもレストラン内を巡回している年配の女性が3代目で、

レストランマネージャーがやはり息子であることをHPで知りました。

ゆくゆくは彼が4代目のオーナーになるんですね。


レストランオーナーの祖父母は60代半ばでイタリアから移民して当初は、

私が通うESLクラスがある隣町に小さなお店を構え、“Chief Cook and Bottle

Washer”と書いてあり、これはチーフが調理から洗いまで全部やるってこと

なのでしょうか、夫婦二人三脚でこじんまりと営業していたそうです。



6年後には都市計画によりそこを閉鎖して、今の所へ移転してきたそうです。



アメリカンドリームを実現させたレストランオーナーの祖父母は10年後には

当初の5倍の建物を拡張して、さらに別棟にダイニングルーム、ラウンジ、

ファンクションルームを追加完成させたそうです。

(1963年)

(1968年)

(1971)
イタリアから移民して商売繁盛させる道のりは並大抵の苦労ではないと思い

ますが、成功の元はやはり本場イタリア料理の人気の強みに尽きるのでしょう!

(1974年)
私の祖母と同じような世代の人がイタリアから高齢にも関わらず移民してきて、

(2005年)

ご夫婦で頑張ってこのレストランを展開させてきた背景の一部を写真だけでも

見ていると、時代の流れに何だかグッとくるものがあったりと、何かの縁あって

こうして小さな小さな関わりが持てることに、何だか嬉しい感じもしたりします。



さて、皿洗いでもクビになる話なんですが、一人がクビになったそうです。


皿洗いでクビになるなんてね、よっぽどのことだったのかな …



 土曜日、いつものように5時ちょい前に入るとすでにレストラン内は

満席状態で厨房内は熱気だっていました。 私の持ち場はお皿や食べかすやら

シンクの上も荒れ放題、大きな残飯ゴミ箱もすでに一杯状態〜、すぐにエンジン

フル回転状態でスタートしました。この状況だと二人でやるべきなのですが、

ハード部門の方は調理人が一人ヘルプで入っていて、シンクの洗いとすすぎは

一杯一杯の状態で大忙しでやっていました。結局この夜はスタッフ不足のようで

息つく暇もないほど一人で追われて、仕事が全く切れない状態でした。


オーダーストップの時間になってからもこの日はバスボーイも忙しく、次から

次へと洗い物が山積み状態、サラダとテイクアウト担当のハンナちゃんが、

なんとなんと手が空いたので手伝うと言って洗いに入ってくれました。


ようやく掃除に入ってから、あのイヴァに、この忙しいのに今夜は人手不足で

クタクタ〜と言うとですね、なんとあの高校生が理由は知らないけどクビに

なったと言いました。

私が入ってから数日後に入ってきた高校生で、仕事がかなり大雑把で、洗いも

すすぎもバンバン音をたててやり方かなり荒いので、内心誰も注意しないのかな

これでいいのかな〜っと思っていました。クビになった真相はわかりませんが、

恐らくそんなとこで使えないと判断したんでしょう。おそらく皿洗いの仕事は

自分から辞める人達が多く出入りも多い中でクビになるのはかなり珍しん

ではないでしょうか。


私にとっては最も忙しい夜となり15分の休憩を入れた以外はノンストップで

ずーっとレッドゾーンを超えたような状態でしたが、なんとか10時半で

私も含めて無事に仕事を終了させました。


年のわりにはまだまだ体力があってそれが取り柄のような私ですので、

いずれ体力が落ちてきたら取り柄がなくなる〜〜

せめて今今今に感謝して出来る限り頑張り続けて生きたい思います。



五分刈りのバスボーイたち_いつも心にボストンテリア582018/01/25

五分刈りのバスボーイたち_いつも心にボストンテリア58

私の働くレストランのバスボーイたちは、私が見て知っているだけで6人居ます。

その内、名前を知っているのはディランとジョーのたった二人だけです。


大学生のディランは仕事も手慣れていて私の名前を呼びながら声をかけてくれる

社交的な明るい性格です。 週に2回くらい一緒になっていたのですが、最近

顔を見ないので話し易いあのイヴァに聞くと骨折して長期療養中らしいです。


マルコメ味噌のコマーシャルに出てくるクリクリ坊主のマルコメ君みたいな

イメージの細身で小柄の20代前半の無口なジョーとは何も話さないけど、

妙に親近感を感じさせてくれます。 密かに名前を知ってから、”Hi,Joe”と言うと、

一瞬キョトンとしていました。恐らく、興味もないので私の名前を聞きも

しないんだと思いますが、彼の口からまだ私の名前を聞いたことありません。

いつ言ってくるやら、ずーっと言わないかもしれませんね。


無口でほとんど喋っているのを聞いたことがありませんが、仕事は丁寧で

お皿を全部揃えて置いていってくれます。 他の背が高いやはり無口な男性が

2人いて、彼らも仕事が丁寧で一人は汚れたシンクまで拭いたりして行きます。


そうかと思えば、他の2人の男性はトレーごと置いてさっと去ってしまいます。

その一人でちょっとクレイジーぽい男性、キッチン内に入って来る時に何か

フレーズを歌っているようでありますが、私にはそれが奇声のように聞こえます。

彼はトレーごとポンと置いて、ウエイトレスの補助的業務をメインで兼ねている

のでしょうか、棚に置かれた出来立ての料理を肩に担いで再び奇声をあげながら

去って行きます。まるでピンとこないタイプでありますが、きっとレストラン内

とキッチン内でのスイッチを切り替えて戯けているだけで仕事面では問題がない

のかもしれません。


そして、あのパワフルな若い女性なんですが、時間帯を変えたのでしょうか、

この頃姿を見ません。


バスボーイ揃ってアーミーカットで、服装もオール黒でシャツをズボンにきちっ

と入れてベルトをしています。私たち皿洗い人とは違って清楚なイメージです。

その点、厨房内は自由度があって上だけは黒と決められているのですが、

ズボンはジーンズでもよいのですが、私はオール黒で忍者風にキメてます。


ハードの洗い場だけは最後の拭き上げまでウォッシュディッシャーがやることに

なっていますが、 バスボーイは客がほぼ引けた後にお皿を片付けてから、私の

持ち場で私と交代して、残った食器等と汚れた浸け置き用のコンテナを洗い、

シンクの拭き上げまでします。 私ともう一人でキッチン内の掃き掃除とモップ

がけに入ります。 バスボーイはシンクの拭き上げを終えたら帰宅します。

大きなゴミ出しと最後まで仕事をするのは私たち皿洗いスタッフであります。


私はバードウォッチャーではありませんが、マンウォッチャーかもです。

外へ出向くとあらゆる場所で無意識のうちにいつも人を観察していると思います。


子供の頃よく「そこに居る人」との不思議な異空間を経験していました。

例えば、身近な存在に限るのですが「そこに居る人」を目と心で同時に凝視して

いると、そこは切り抜かれ切り離されたような別空間になっていて「そこに

居る人」が私とは異次元にいる別人のようになってその表情や身体行動をさらに

主観を捨て意識を集中して目と心で追っていくと、例えば、そこに居るいつもの

「母」を超えてそこに存在するものに...一体人間って何だろう、私って何だろう、

そんな「そこに居る人」と私との関係性って何だろう、自問自答しても現実感が

伴わないその白昼夢のような神秘性のある不思議な空間の解明出来ない描写に

引き込まれる感覚になっていました。

今でもそう言った意識で相棒を見ると同じような感覚に陥ります。

上手く表現できないのが残念ですが、それ故に、無意識にもその謎を探るように

人を観察することへの好奇心が尽きないのかもしれません。


なので、私が働くレストランにも千差万別の人たちが居て、超〜単純作業やって

いるだけにあの経験とは違う意味で純粋に観察していると面白かったりします。



そして、25日はジャズの58ヶ月目の命日です。

今年の3月で早くも5年が過ぎ去っていきます。



何と時の流れが速いことでしょうか...恐ろしや〜ですね。