とても他人事とは思えない2015/12/08

とても他人事とは思えない
なんてこと...
      私は 彼女を何度も何度も抱きしめてしまいました。


先月のサンクスギビングの一週間前あたりから一階の住人が仕事に行っている

様子がなく、たぶん有給休暇をとって長期休んでいるのかなと思っていました。

しかし、一週間経っても二週間経っても仕事に行ってる様子がありません。

彼女は今年の始めに軽い脳梗塞を患ってから歩行に若干影響があり杖をついて

歩いています。もしかしたら、体調が悪いのかなと少し心配していました。

彼女はグレディという名のブラック&タンのキャバリアを飼っていて、もし彼女

の具合が悪いならグレディの散歩してあげられるけどと相棒と話していました。

先日、偶然彼女と玄関で会う機会があり声をかけてみました。

いつもと変わりない彼女の感じのいい応対でした。それで”最近はどう?”

ちょっと躊躇ながら、もしかして体の調子が悪いの?”と尋ねてみました。

この時にグレディがサンクスギビングの前日に亡くなったことを知りました。

もともと心臓に疾患があってそれが悪化してしまい獣医さんに連れていった時には

安楽死を選択せざるを得なかった状況だったことを涙しながら話してくれました。

なんてこと...ジャズと同じsweetボーイな同じ8歳のグレディでした。


しかもそれだけでなく、ほぼ同じ時期に彼女はある大学で専属の会計士として

30年近く勤めたにも関わらず突然解雇されてしまったとのことでした。

なんてこと...私は彼女を何度も何度も抱きしめてしまいました。

この2016年は私にとって困難な年と言って苦笑する彼女でした。

彼女はこの住まいが好きで出来るだけ引越したくないけど、今後の状況次第では

どうなるか分からないと言っていました。アメリカ人には珍しくどこまでも

控えめな感じで日本人の気配りのようなものを持った本当に感じのよい

隣人なのでいつまでも私たちの一階で暮らし続けて欲しいと思います。


相棒が帰ってきてその話をしました。相棒もショックが隠せない様子でした。

その後私は、想像を絶するような今の彼女の心境を思いながらすっかり

意気消沈してしまい体中の力が抜け落ちてしまったような感じになり

まるで自分事のように苦しくなってその夜はどうにもなりませんでした。


いつも朝は窓越しに彼女を見送っている愛犬グレディに車を発車させる前に

I love you!と言って出勤していく彼女でした。


30年近くも働いてきた人材を容赦なく切ってしまう社会です。

年のいった新米教師の相棒がいつ切られてもおかしくありません。

これはこれはとても他人事ではなく、

私たちにとっても 本当に辛い出来事なのであります。



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