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どんな果てにも家族あり2016/04/02

どんな果てにも家族あり

ホラー映画
、バイオレンスや人殺し映画のたぐいは好きではありませんが、


ヒューマンドラマな戦争映画は別物で、相棒リクエストの「硫黄島からの手紙」、

ならばと、私からのオススメで「プライベートライアン」を続けて観ました。



 60年以上もの時を経て地中から発見された日本兵の心の支えであった手紙、


家族への想いが綴られていたその手紙をもとに展開する『硫黄島からの手紙』


この映画を久しぶりに観ていて、比較的最近読んだドナルド・キーンの自伝に


書かれていた中に、戦時中に翻訳の任務に就いている時に押収した日本兵の


文書と日記を翻訳していて感動したという内容とダブってきました。


その日記の中には戦争が終わったら『家族』に届けて欲しいと英語の伝言で


記されてあるのがあったとのことです。やはり行きつくところは『家族』。


戦争映画なので当然残虐なシーンが描写されています。


私たちには過剰に見える自決シーンは、生き恥をさらすくらいなら
潔く死すべし、

やはりこれは日本人の心の根底にある武士道の美学にのっとるのでしょうか。

本音は誰だって死にたくありません。結局、自決しなかった西郷(二宮くん)の

キャラクターとそのお役目の展開に唯一唯一救われるような感じであります。


この映画の中でも象徴的な「天皇陛下バンザーイ」これは建前であって、

本音はやはりほとんどの人たちが『お母さーん』だったと思います。


残虐なシーン無しでは戦争映画は語れません。

プライベートライアンこれは目を背けたくなるようなすっごいシーンが満載。

第二次世界大戦時のノルマンディー上陸作戦における戦闘場面の初っ端からの

超強烈シーンでよーく覚えていました。 通常は残虐シーンは目を伏せる私なの

ですが、しかしヒューマンタッチな内容の展開、そしてスピルバーグ制作映画

ってこともあって、その造形物に興味があり、しっかりと観ていました。


ここでも、家族への想いを手紙に綴り、死にゆくものは『ママ』と言って


息絶えていきます。 やっぱり最後は、一番大切な人なんですよね。



 理屈抜きにかけがえのない家族の存在というものを痛烈に思い知らされます。

当たり前すぎる家族との絆に、どこか背を向けていたような私でした。


そんな今更の私ですが、

相棒と相棒のママとオータムでアメリカの小さな家族の支えで生きています。


人の心を破壊する恐ろしすぎるやるせなく悲しすぎる戦争ですが、


 例えどんな酷い状況下でも、優しい心と救いがあることを信じて、

『シンドラーのリスト』も、ひっさしぶりに鑑賞したくなりました。