飛ばない鳥の私へのメッセージ ― 2017/06/24
その日は朝から、なんだか張合いのないような気分に襲われていました。
家を探している段階では、けっこう夢中になって張合いがあったのですが、
いざ決まって「終の住処」=「安住?」だなんだと考えると、どうした訳か、
ここが私の人生の終点地で全てがここで終わっていくんだろうかと、ネガティブ
気分が襲いかかってくるような弱気な心境に陥ってくるではありませんか!
そんなことをずーっと考えながら朝のウォーキングをしていると、
こんな場所で止まるはずのない通りに鳥が佇んでいるのに気がつきました。
スズメに似ていますが、スズメよりもっと大きい鳥でした。
弱っていても横たわっていない以上は、近づけば逃げようとするはずで、
恐る恐る近づいてみても横を車が通ってもビクッとも動かず逃げもしません。
相当に弱っていたら横たわっているはずですが、ここにこうして立ったまんまで
全く動こうとしません。 確かに毎日歩いていると、歩かない人より鳥の死骸や
何やらと見ることは多く、以前は怪我をしているグースがグランドで休んでいる
のに出っくわしたこともありました。 しかし今回は怪我していたり弱っている
様子でもなく私を見ていて、かなり近づいても動揺する様子もないのですが、
私にはどうすることも出来ず仕方がないので、気をつけるように声をかけて
そのまま放って歩き続けました。ちょっと歩いて、やっぱり気になってせめて
車に引かれないないようにと戻ってみると、もうそこにその鳥の姿はなく
車にひかれた跡も道路脇に移動した姿もありませでした。
さっき見たあの鳥はなんだったんだろうか...と思ってしまいました。あの鳥は、
私に何だかのメッセージメッセージを残すためにここで待ち伏せしていた??
誰にでもいつかは終わりがやってくる人の一生なのですが、やたら「終の住処」
の響きが重くその意味することがシリアスにのしかかってくるようで気が滅入り
がちで、家を購入した所を「終の住処」と思うのは止めることにしました。
もしかしたら、家を売って再び移動するってことだってあるかもしれないと、
そう考えていくようにしました。
そんな風にこれから先も物事を未知に捉えた方が私らしいに違いありません。
羽休めするのには適した場所でない所に佇んでいたこの鳥と、人にとっても
何が起こるか分からないのも人生で、思わぬところで立ち止まってしまうことも
あったりで、この鳥のように再び羽ばたき飛び立って行くこともあるんだと
前向きに考えることに努めてまいります。
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