pick-him-up ― 2013/05/19

出直し態勢でいつものコースの逆を行ってみた。 ダウンタウンで英語教室のクラスメートに偶然に会う。彼女はドミニカ出身の女性でこれから隣町へ行くためにバスを待っていた。ハグしてHave a nice day! そんななんでもないことにも嬉しくなり軽やかな気持ちになれる私なのだ。 私にとって友人が居ないアメリカの生活の中で英語クラスメイトと先生たちが唯一知り合いってことになる。サンドイッチもクラスメートたちもこの町は退屈だと言う。退屈なぶん私の見る限りでは治安は悪く感じない。無い物ねだりして嘆いても何も始まらない。どんな石ころでも見方によっては面白い発見ができることがある。私たちは溢れた情報と物の氾濫に慣れ過ぎてしまい、何もない中で工夫する能力を埋もれさせてしまっている。もったいないな。
英語教室に行く時に通る道にあるコカコーラのシンプルな看板。簡素で無駄のないこの広告が気に入っている。アメリカの人はよくコークを飲む。それも大量にだ。私たちの冷蔵庫にも箱で12 cansいつも買って入れてある。日本ではすっかりコーラ離れしていたのが、いつも横で飲まれるとつい私もで時々少し飲むようになってしまった。 pick-me-upの方が印象が強く私は好きだ。

ここのところ週末はサンドイッチの就活で家で過ごすことが多い。 昨年アメリカへ帰国する前に、フルタイムで小学校での教職の仕事を得た。サンドイッチは正式な教職経験がない。年齢的にもそろそろ定年に近づいていっている。この条件では日本では皆無にひとしいことだけに、採用決定通知を受けた時にやはりアメリカでは人を見る観点が違うのだなと思った。彼の気持ちはしょぼくれていないし新米教師のように初々しく見えるのだ。しかし、今年の9月新学期に向けて学校の予算の都合で数人の先生が解雇になるとの通知。サンドイッチも漏れなくその一人の候補になってしまった。蛇の生殺しじゃないけどまだ結果が出ていない。マサチューセッツだけで探していてすでに80校くらい申し込んで、面接に及んだのは今のところたった2校だ。その1校の結果は不採用だった。もう1校は来月の頭に面接の予定だ。この面接通知でさえ受けるのが難しい現状だ。小さな小さなチャンスに向けて2度目の奇蹟を祈っている。大きなプレッシャーとストレスの日々であるけど前向きに頑張っている。同時にサマースクールの教職も探していてボストン内の学校で採用決定。とりあえずの夏休みの仕事は確保出来きて、やれやれ。このようにこの広告のように、 pick him up!




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