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コミュニティーは人間性の復活になっていく?2017/07/29

コミュニティーは人間性の復活になっていく?

このモービルホームに引っ越してから早速にも生活の場における人々との

ささやかな繋がりにある温かな有難さの一端を垣間みる思いがしています。


日本での暮らしの中ではやはり子供が居ない私はこれまで家族や地域との結び

つきが希薄でしたが、アメリカへ移住してからの環境は相棒に子供が居るので

少なからずとも家族との結びつきは深く、客観的立場のような私ですら家族の

あり方を感じたり考えたりすることを避けて通れない生活環境にあります。


そのアメリカ生活の延長上に共同体意識がある地域コミュニティでの生活が

始まったわけで、もうこれは孤立したくても出来ないような環境に自ら身を

置いたことになるのですから、これらのメリットを前向きに視野に入れて

活用しない手はないのかなと思い始めています。


実際にここでは、96歳、100歳を超える人が一人で生活しているのも事実で

それを可能にしているのも圧迫感や閉塞感のない環境の良さと、周りの共同体

意識による暗黙の手厚い見守りが整っているのではないでしょうか。長〜く

生きていけば明日は我が身、誰もがここでは優しくなれるのではないでしょうか。


そんな気がしてくる、なんだかほんわかとした心地よい空間を感じます。


今の世の中のあり方の実態実感としては、

インターネットの普及で人間関係の繋がりも希薄化している傾向で、

それどころか私でさえネット交流でどこに居ても孤独を感じることもありません。

ウマが合わなかったりある意味では近隣関係は煩わしいくもあったり、

それはそれで割り切って一定の距離を持って付き合っていれば、

いざって時は遠い親戚より近くの他人となるのかもしれません。


せっかくやってきたのだから、こんな日常的な空間にあるコミュニティーに

馴染んでいくのも将来のためには、もしかしたら悪くないのかもしれません。


ごくごく当たり前のこんなことですが、さっそく有難いな〜と思いました。


ここでは大きなゴミ箱が普通ゴミとリサイクルに分けられて週一にリサイクル

は隔週で、今回その様子を初めて見たのですが、通常は作業員が手作業でゴミを

収集していくのですが、運転手が座席に座ったままボタン一つで全て全自動に

車体から機械装置アームが伸びてゴミ箱を掴みゴミ箱を引き上げて箱を傾けて

投入口に中身を落として収集するだけというなんとも効率的な作業で運転手

一人でやっていました。これでは余分なゴミは収集しないわけだった...


今回の引っ越しで、たくさんの段ボールとリサイクルゴミが溜まってしまい、

収集してくれると思って、まとめて縛った段ボールとリサイクルゴミ箱に入り

きらなかった分を別のビニール袋に入れてゴミ箱の脇に置いておきました。


朝庭に出て草むしりの作業を始めていると、前に住む男性が収集車はゴミ箱に

入ったもの以外は持っていかないので袋に入った分だけ自分のゴミ箱が空いて

いるから移動して入れておいたよって声をかけてくれました。段ボールは持って

いかないよって言っていましたが、(前の所では持っていったので問題ない

だろ〜と思っていたので)もし持っていかなければ、細かくしてリサイクル箱に

入れて次回に出すってことを伝えました。 そして午後になると、隣に住む男性

が、段ボールはその状態では持っていかないので、私の前の家の住人のゴミ箱に

かなり余裕があるのでそこに入れるようにと手伝って運んでくれました。

そこの住人さんに断りを入れたいと言うと、彼女は今入院していて、私が

色々と面倒みているので心配しなくっていいと言ってくれました。彼女はなんと

一人暮らしの96歳になる人らしいです。 この隣の男性は何かと庭仕事をして

いて外にいることが多く、私が庭仕事をしていると色々アドバイスしてくれたり

声をかけてくれます。 最初に無口な変り者って聞いたけど、英語力のない私には

その程度がちょうどいいのかもしれませ〜ん。

ただの変わり者なら私の生きてきた過去の環境にはたくさん居たりしてで、

慣れっこで普通の人が気にするほどどってことないんで私には全然問題なしです。


年配の人たちが住んでいるので、時間もあり繋がりを大切にしているようです。

地域の絆が確立しているここでの孤立死ってのはないのかもしれませんね。

この先の私たちの生活がどんな風な展開になっていくのかわかりませんが、

アジア人が普通の住宅地でひっそりと孤立して生活するよりか、こうした

日常的空間にあるほんわかした雰囲気のコミュニティーで、本来の人間らしい

感情になって暮らしてみるのも歳とともに悪くないのかもしれません。


今日の散歩で見た七面鳥はなんと12羽の集団になっていましたが、

彼らもよっぽどここのコミュニティー棲み心地がいいのでしょうか。