とてつもない孤独感がやってきた朝 ― 2016/12/13
ひっそりとした悪天候の冬の風景の中で、とてつもなく孤独な自分を感じて
しまいました。 アメリカの大地の一部分をひたすら日課で歩き続ける私、
この地に生息する小動物の一つになったような単純化された自身の姿が
私の目の中に映し出され、誰もやって来ないようなこの空間に佇みながら
人間社会から隔離されてしまったような感覚に襲われた今朝のことでした。
夜中に降った雪が朝の雨に溶け始めていました。 通勤の車だけが行き交う
悪天候の朝、わざわざ歩いて出向く人影もなく人っ子一人いやしません。
この地域に生息する小動物と私の足跡だけが雪の上にくっきり残されました。
山に囲まれた以前住んだ地域ではこんな風景はありふれたことで、森の中へ
入ってしまえばそこでは鹿も熊も生息する自然の中で共存する私の姿であって
若干の警戒心を伴うことはあっても孤独な自分を感じたこともありませんでした。
ここの環境では、森らしい森もなく、どこまでも家並みが続き見渡せます。
こんなところで傘をさしながら歩く姿、傘をさしながら海を見渡すその姿は、
どんな風に人の目に映るのでしょうか。 そんなことで人の目なんか気にしなか
ったんですが、今朝の私はいつもと様子が違っていました。
すっかりと社会から切り離された私の人間としてのアイデンティティが薄らいで
しまっているようです。
とてつもない孤独感を運んできた悪天候、1日中気が滅入ってしまいました。

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