潜在的な人種差別とルビー・ブリッジス2015/01/22

潜在的な人種差別とルビー・ブリッジス
キング牧師誕生日Martin Luther King Dayの祭日明けの英語クラスでアメリカ人

公民権運動に関連した”Ruby Bridges”というタイトルの映画を観ました。

初めて観る映画でしたが ”おや〜”と思う見覚えのあるシーンが出てきました。

それはノーマン・ロックウェルの有名な作品の一つで誰もが一度は観たことある

絵で 小さな黒人の女の子が連邦保安官に守られて登校する象徴的な作品です。

この女の子の実話が映画になっていることはまったく知りませんでした。

その話をさっそく相棒にしたらノーマン・ロックウェルの作品はもちろん知って

いるのですが映画は知らなかったのでした。その話を相棒のママともしました。

ママも現役の時は先生をしていた人でこの話をよく知っていました。その当時の

むき出しの人種融合反対に染まらず公平にルビーを熱心に支え指導したヘンリー

先生の勇気と実績を称えていました。

アメリカ人公民権運動のこの時代のキング牧師や当時6歳の小さな女の子ルビー

ブリッジスが実践してきたことが現在、表面的には人種差別をしないと言う建前

はあるものの果たして英米人の本質的な部分での人種差別の意識も改善されて

いるのでしょうか?英語クラスのルーシー先生が2015年の現在の人種差別は

今どんな状況にあるかのトークで昨年のミズーリ州での武器を持たない未成年の

黒人青年が警察に射殺された事件の話をしました。アメリカに根付いている

人種差別は残念ながら本質的には改善されていないのが事実であると多くの

アフリカ系ヒスパニック系そしてアジア系の私でクラス全員一致の意見でした。

人種 性別 年齢 身分問わず同じ人間のサガであり 誰もが潜在的に大なり小なり

持つ差別意識を完璧に取り除くことは出来ないと思いますが、

このような悲惨な事件や陰湿 露骨さがむき出しにされたあらゆる差別感は

理性を働かせる人間として決してあってはならないと思うばかりです。