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あまりにもショックで、すぐに書けなかった出来事2018/07/10

あまりにもショックで、すぐに書けなかった出来事

”うちの子にかぎって…”と、....聞くことがありますが、

まさかのまさかで予期もしないことが、我が身にも起こった出来事でした。


こんな時にこそ、冷静に対処していかなければと、葛藤の日々を送っていました。


こんな不名誉なことは公言せずに、

出来ればこのまま何事もなかったように胸の内にしまい込んで封じてしまおうか

とも思いました。


しかし、こんなマイナスイメージも含めた、一個人の心のまま、ありのままに

綴る私のブログスタイルでもあります。


この出来事は、親しい友人にさえまだ誰にも話していませんが、

日も経ち気持ちの整理もついてきたところで、書いてみる事にしました。


それは先月の6月21日のこと、愛犬オータムに噛まれて負傷しました。


これはこれはかなりショックな出来事でした。


2週間以上くらい過ぎた今、少しだけ傷跡が残っていますが、

傷も癒えて漸くブログにする余裕が持てるようになったところです。


私の人生の中で何頭もの犬と接してきましたが、犬に噛まれるなんて、

増してや飼い犬に噛まれてしまうなんて、もちろん一度もない事であって、

それは悪夢のような驚きの出来事でした。


何故、こんな事になってしまったのか、

どんな状況だったのかとよく考えれば、犬本来の本能を目覚めさせてしまった、

飼い主の過失、その本能を無視して、飼い主の奢った態度で「飼い犬」を

過信し過ぎていたことで結果的に、私の方にも十分に落ち度があった出来事です。


それでも、どんな状況であっても本来、飼い主を噛むなんて、あってはならない

こと、きちっと躾ができていればありえないことだったと思います。


二人分のパーフェクトな愛情を独占して育ってしまった愛犬オータムと私たちの

関係は、残念ながら、やはり飼い主を少し舐めて自分が上位になってしまって

いると思います。

これだけ信頼関係が成り立っていても、家族の中で自分が上位にいる意識が

働いていると、気に入らないことをされれば、犬の本能で歯をむき出すことが

あるという事実に直面した出来事でした。


少なからずとも私は相棒よりも厳しい態度で接していますので、

まさかこの私を噛むなんて絶対にあり得ないと思っていました。


かまいすぎ、溺愛過ぎ、過保護過ぎ、自分が要求しなくても何かと察してくれる

飼い主たち、自分が飛んでいかなくても、帰ってくれば心配して声をかけながら

やって来て、すぐに散歩へ連れて行ってくれる飼い主、飼い主のベッド以外は

家の中の何処で休もうが文句を言わない放任主義の飼い主たちです。


散歩に関しては、私は主導権を握っていますが、相棒はオータムに任せ従い、

行きたがらなければ帰ってくると言う感じでオータムにペースを合わせて

いる始末で、オータムをいつも優先させて主導権を握ってしまうような意識を

育てて、犬をわがままにさせてしまったのも飼い主の私たちってことになります。


あっちこっちと移動して場所を変えるオータムですので、妙に心配でならない

意識(ジャズを失ってから)が、いつも私に付きまとい、 オータムがどこで

休んでいるのかを確認してから仕事へ出かける習慣が付いています。


この日、私が仕事に出る時には、私たちのベッドの下で休んでいました。


オータムにとって、ベッドの下は、最も安全地帯で落ち着く場所になっています。


ベッドの下の手の届く位置に居たオータムに、行ってくるよ〜で触れると、

小さく振動させるように軽く唸りました。 これはオータムの悪い癖で、休んで

いるときに顔を近ずけたりすると、相棒にも私にも小さく唸るリアクションを

とります。 私は、一言、”ノー!”と言って黙って睨みつけたり、場合によっては

首根っこを掴んで、私がリーダーである態度を示します。

相棒は No Growling!と大きな声で怒り、オータムのこのとんでもない

悪い癖に、私たちも過敏になって反応します。


この日、ベッドに潜り込んでいるオータムをタッチすると小さく小さく唸るので、

過剰反応して怒ってオータムの顔を軽くピタッと叩いて、狭い空間に手を伸ばし

て引きずり出そうと試みたのですが、なかなかスムーズに引きずり出せないので、

私もムキになって、強引なそのやり取りの最中に噛みついてきました。


ベッドの下に留まり続けるオータムの口を押さえ込み、ふと気がつくと、

右の親指から血が流れ出ていました。


中断して洗面場で血を洗い流し、傷口にワセリンを塗って、バンドエイドでカバー

してから、まだベッドに留まるオータムの元に戻り、力づくで引きずり出して

(どんなに興奮していても、足を脱臼させないように用心!)から、

首根っこをしっかり掴んだまま暫し睨みつけました。


この段階では、オータムも私への恐怖感でじっとしています。

仕事へ行かなければなりませんので、それ以上どうすることも出来ませんでした。


仕事から帰って、相棒にこの出来事を話するとショックな状態に陥っていました。

そして、咄嗟に言ったことは、

二度目があったら私たちは決断しなければならない。

_何を!?_(とんでもない!_) 察した私はそれ以上聞きたくなく、

この問題は私にも非がある。オータムとの接し方を少し見直していかなければ

ならないと思うので、私に任せて欲しいと言いました。


飼い主にとって、どうであれ、何があっても、愛犬には変わりありません。


まずは、躾のおさらい、散歩では「ヒール」で、横に付いて歩くようにさせます。

食事を与える時、自分のペースですぐに来ないことがあるので、一言声をかけて

来なければ、取り上げることにしました。 飼い主の言う事を聞かなければ、

目を合わせず徹底的に無視をすることにしました。


数日経ってから、散歩へ出向く時に首輪をかけるときに噛まれた指をオータムの

顔の前に示すと、明らかに顔を背けます。 私の勝手な解釈でしょうか、大切な

飼い主の指を噛んでしまったバツの悪さから顔を背けるように感じます。


もっとも本気で噛みついていたらこの程度の傷では済まなかったと思います。

そもそもは凶暴で攻撃的なオータム犬でなかったのが幸いしました。


この出来事があってから、私はあえてオータムを抱いていません。

散歩と食事だけ与えて、あとは出来るだけ意識して無視をしてきました。

この間に、どれだけオータムを愛していることか、愛おしく、触れたい

抱きしめたい気持ちでいっぱいでした。


その後もオータム自身は何事もなかったように側に来て足をかけ甘えてきたり

しました。それでも無視をし続けた2週間、オータム自身が事の起こり、

その後の経過をどう感じていたか、その犬の気持ちは分かりませんが、私の心の

傷も癒えたので、そろそろオータムとアイコンタクトを復活させようと思います。


大切なことは、どんなに愛していてもやはりケジメのある接し方を忘れない

事だと思います。


何があっても親が子を愛するように、何があっても一心同体で許すように、

私にとっても、愛しい愛しい家族のオータムに変わりありません。


相棒も何事も無かったように、いつもと変わらずオータムを愛して接しています。

我慢し続けてきましたが、このブログを書いている間にオータムを抱きしめて

抱きしめました。この癒され感はやはり何ものにも代えがたい瞬間であります。