サンドイッチとおにぎりの二人三脚

アメリカへ移住してからこの春で 三度目の一時帰国になります。

誰もが、”もうすぐ日本へ帰れて楽しみね” と声をかけてくれるのですが、

”うん、すっごく楽しみ！”って 普通に言えない自分をみてしまいました。


そんな心の状態をしみじみと客観視して 生まれ故郷日本への一時帰国が楽しく

ないなんて いつの間にこんなにも侘しい人間になってしまったんだろかと、

自ら直視するこの現実感を ただただ辛辣にかつ謙虚に受け止めています。

私がホームシックにならない所以は そんな理由もあるからなんだと思います。

実際に誰も居ない誰も待っていない家に帰るのは とても侘しい心境になります。

昔のように母が家で私を待っていてくれるなら日本へ帰る楽しみもあるのですが、

今では叶わぬ過ぎた過去の話になってしまいました。

そんな私ですが日本からアメリカへ戻る日は、すべての用事から解放されて

漸くリラックスした気持ちで軽やかになれるときです。

アメリカで相棒とママと愛犬オータムが待っていてくれることを思うだけで

人並みに「我家」へ帰るのが すっごく楽しみになっている私です。

そう考えると本当に家族ってどんなに大切なものかとしみじみと痛感します。


かと言ってアメリカ人でない私はあくまでもアメリカでも仮住まいに過ぎず...

どっちつかずの中途半端な状態は 実に私らしい生き方の延長線上にあるのかも。


日本で生まれ育った日本人の私が日本が恋しくないなんて 実に寂しい話では

ありますが、もともと私は地元意識が低いので郷愁にかられることがほとんど

ありません。 そう言った意味では身も心も軽く 比較的躊躇わずにどこへでも

行けちゃうタイプなんだと思います。

日本が恋しくないなんて 私自身もそんな心境を予想もしてなくって ちょっと

驚きなのですが 結果的にはそれも私らしい生き方の感性なのかもしれません。