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二人目のクビ切りで思うこと_アメリカで働くレストラン2018/02/17

二人目のクビ切りで思うこと_アメリカで働くレストラン

どんな職場でも人間模様って何かしら共通しているんではないでしょうか。


職種は違っても基本的な仕事への取り組み方の性格パターンやその人間性やら

万国共通なので、職場でのスタッフの取るに足りない話も出来ちゃうんですね。



バレンタインデーは平日でしたが、レストラン内は一日中満席の大忙しでした。


綺麗なお花が各テーブルに配置されたり、この日のためのスペシャルなラブラブ

メニューで、ハート型のお皿をいくつも洗いました。大学生のバスボーイが、

お皿を運んできた合間に、日本にもバレンタインデーあるのか聞くので、

日本では逆だよ〜と説明すると、”わぁ、いいな!日本へ行きたいな〜”と目を

輝かせて言う女の子に人気がありそうな社交的なバスボーイのディランでした。


この頃、とーんと見ない皿洗い人の一人なんですが、

去年のクリスマスイヴの時には見違えるようなきちっとした申し分ないホスト

のような出で立ちで、いつもと違うスタンスで接客の助手的な仕事をしていま

したが、スペシャルなこの日もその皿洗いの彼の姿を見ることはありませんでした。


彼は私が仕事に初めて就いた日に、仕事の流れを私に指導した、20代半ばくらい

の口数が少ない青年で、仕事っぷりは自分ペースな感じでそれなりに淡々と

やっている印象でした。 ここ三週間くらいその彼の姿を見ることがなくなった

ので、夜の時間帯から昼間へ変えたのかしらん、それとも辞めたのかな〜と、

思っていました。



 調理人助手兼皿洗いのスティーヴ、なにかの時に自分から25歳だと言ってまし

たが、う〜ん、聞かなければ30歳ちょっとに見える比較的温和な性格の彼は、

今では一番話しやすいので聞いてみました。 すると予想もしていなかった...

「クビ」という言葉が出てきました。 彼が勤めて一年ぐらい経つらしいので

すが、皿洗いでいまさらクビになるなんてちょっと驚きの話でした。


私の想像ではですね、彼はマイペース過ぎたんではなかったかなと言う印象です。

例えば基本中の基本的なそれぞれの立場でのルールってものがあると思うんで

すが、レストランの裏口すぐが駐車場になっていて従業員専用の10台くらい

停められるスペースと、二つあるレストランへの一つの方の入り口から繋がった

奥まった所にあるスペースにパートタイマーたちが停めています。

私は最も裏口から離れた奥に置くようにしていますが、 その彼が出勤している

ときは、いつもど〜んと裏口すぐにピックアップトラックタイプの車を停めて

いましたので、何年勤めているか彼には聞いていないので知りませんでしたが、

若いけど長く勤めているんだなと思っていました。

一年の勤務だとすると、従業員同様の場所に駐車するのはこれは非常識ですね。

いくらアメリカ人でもそれくらいの常識はあるはずです。彼はマイペース過ぎて、

悪気なくこう言った暗黙の了解の常識にもしかして欠けているのかもしれません。

他のことは何も知りませんが、恐らくこのマイペースさがいろんな面に出ていて

なにか問題があったのかもしれません。


レストランで働いたことがないので、この職種の共通する雰囲気は知りませんが、


今のところの私の印象では、どんなに忙しくっても殺気立ったり怒鳴ったりの

威圧感のある雰囲気は一切なく比較的和気あいあいのキッチン内であり、年齢層

も偏らず幅広く、全体の人間関係の雰囲気は決して悪くないと感じています。


週末だけキッチン内のアシスタントとして働く、年配の知的障害者の人がいます。

冷凍庫から言われたものを取り出してきたり、揚げ物に衣つけたり、イカの揚げ

物で、シェフが、ラジャー「カラマリ」と言って用意してもらったりしています。

シェフはよく彼に、Good job! と労いの言葉をかけています。

私が道具の置き場所を聞くと、あそこと教えてくれます。 ラジャーに聞けば

大体どこに何が置かれているか知っているので私はよく彼に聞きます。

話すときは声のトーンとジェスチャーと表情で大体何が言いたいのか理解でき

ます。時たま、いつもと違う何かスタッフのしたことで、怒っています。興奮が

止まない時は落ち着いてとシェフがなだめます。誰もが彼を優しい気持ちで

見守っているようです。そのラジャーが私が仕事を終えて帰ろうと裏に出た時に、

マイボトルをテーブルに忘れていたのを持ってきてくれました。 これが私の

だと知っていた彼の観察力、私とおんなじですっごいなと思いました。(笑)


私も英語でのコミュニケーションに障害がありますが、仕事っぷりは十分で

誰にも劣らないわけで、その結果、評価されて昇給もしました。

人に対して、とても公平な職場であることを実感しています。



私が勤めだした間に皿洗い人が二人クビになったことになります。

「困った人」を、きちっと見ているのなら、私の中の基準で判断すれば、

もしかしたら、いつの日かもう一人クビになるかもしれません。

あのタトゥーのある男性は気が利かな過ぎの感があります。手が空いている時は

シンクに寄りかかりボーッとしている姿をよく見ます。ある若い調理人と気が

合うのか、よく二人でおしゃべりをしています。そのタトゥーの男性が皿洗いで

一人で入って居る時、調理の仕事を終えてから手伝ったりとしています。

私はマシンの方で、よっぽど洗ったお皿が山積み状態になった時、ハードの方で

二人でやっているときはヘルプに入ってくれますが、それ以外は忙しい時も

ほぼ一人でやっています。と言うか、一人でやれちゃうが正しいと思います。


先日、仕事に行くと見たことのない皿洗いのスタッフが私のポジションで


仕事をしていて、新人さんかなと思ったらそうじゃなさそうでした。

昼間かあるいは私が行かない曜日をやっていたのか、ここのところ続けて


一緒の時間帯で働いています。あの『小さな恋のメロディ』の若い時のマーク

レスターを小柄にした天然パーマの可愛い顔した若い男の子なんですが、

この彼がアメリカ人にはちょっと気が利く感じで驚くほど小まめに働く姿に

ちょっとびっくりしてます。こう言う子が居るとですね、やはりトロ〜と

仕事をしていては目についてくるんじゃないでしょうか。

この彼は時々、アシスタントで厨房に見習いで入っていたりします。

もしかしたら有望視されてるかもしれません。


私が働く前からいる一人の高校生マットは、仕事は若干遅いのですが、

仕事はかなりきっちりやりますので信頼度は高く評価されていると思います。

顔をよく見るとまだまだ少年の面影いっぱいなのですが、細かい所に目が行き

届くようなおっちゃん雰囲気があったりしますが、高校生でこれだけ仕事に


責任を持って熱心に出来るのには本当に感心しています。


この感じで皿洗いのメンバーが定まってくれれば私もやりやすいです。


そうそう、あのダイナミックな若い女性ですが、 いっとき、顔を見なかった

のですが、ここのところまた顔を見せてくれてます。その彼女のパワフルさは

女子プロレスラー並みで、男性軍に負けず劣らず機敏で重たいトレイいっぱいの

お皿を難なく運ぶ彼女はそれなりに評価されているのではないでしょうか。

このヘンリーはちょっとひょうきんなとこあって、マシン側のシンク掃除仕上げ

を彼女が担当している時の事で、掃除している私と出っくわして、言わなければ

私だって分からないものを、指でシーっとジェスチャーしながら、洗い損ねた

汚れたお皿を私に見せてそのまんま棚に置いてしまうそのありさまに、

"you're so silly girl” と言うと、ニコッとしてケロッとしていました。

そんな感じで前よりは随分と彼女との関係が緩和されています。


皿洗い部門に限っては、出入りが激しいのではないかと思います。

調理人助手兼皿洗いのスティーヴは、2年と半年働いているそうです。

音楽が好きなようで、仕事の終わりかけた頃の時間帯にギターを弾いていたり、

エア・ギタープレイしたりしてます。自分のことクレイジーだと言いますが、

ちっともクレイジーだと思いません。気持ちの優しい人だと思います。

恐らく調理人助手兼皿洗いこのレストランで働くことで定着していると思います。


夜の部では高校生マットが、8ヶ月で一番の古株になったと思います。

次がたった4ヶ月の私になるわけで、これはこれはやぱり皿洗い部門は人が

定着しないんですわ。マットはまだ高校生だし、生涯皿洗いやってる訳ないので、

私が皿洗い部門の古株になるのはそう遠くない話かもですね。



コメント

_ あーる ― 2018/02/18 01:40

居心地の良い職場であり続けますように。

_ (未記入) ― 2018/02/18 03:24

どんな職場でも共通することだと思いますが、仕事の能力よりも、一番大変な事は人間関係で、問題を抱えるとずーっと大変ですよね。

_ あーる ― 2018/02/19 01:33

本当にその通りだと思います。反省だけならサルにもできる、だっけ? ジョークがありましたけど、反省するとか考え改める事は思うよりも難しい事だと感じるようになりました。だって自分が気付かなくちゃできないことだもん。気付けば自然に直ることも気付かないんじゃね。。。

_ Riceball ― 2018/02/20 04:11

人間そう変わりませんね。変われるなら苦労しませんよね。

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